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2017年 3月号 第87回「お彼岸①」

一般には「お彼岸」として親しまれている行事は仏教的には「彼岸会」と言う

「暑さ寒さも彼岸まで」 春のお彼岸も終わり、いよいよ春本番。これからは桜の花が咲き、暖かさも日に日に増していくでしょう。 先日五十歳代のお客様と話をしていましたが、お彼岸の事を知らないと言われてびっくりしました。 そこで今回は改めてお彼岸の話をしようと思います。 一般には「お彼岸」として親しまれている行事は仏教的には「彼岸会」と言い、春分と秋分を中日として、その前各三日間にわたる一週間の法会です。 人々は先祖の墓に詣で、家庭では彼岸団子やおはぎを作って仏壇に供え、先祖の供養が行われるのが一般の習わしです。 本来彼岸は、仏道を修行し成就する事を本来の意味としていましたが、春分秋分と重なり、昼夜の長さが同じになる事から、時節を示す名称として用いられるようになっています。 中国の暦で言いますと、二十四節気の一つにあたり、季節の変わり目として春分の日は、自然のあらゆる生命が若々しく萌えあがる時であり「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として昭和二十三年に国民の祝日に制定されました。

  • 詣で:もうで
  • 法会:ほうかい
  • 中日:ちゅうにち
  • 彼岸会:ひがんえ

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