2015年 5月号 第65回「お彼岸とお墓参り④」
「六波羅蜜」は菩薩が修行する六つの大切な実践徳目です。
インドから日本へ伝わった仏教(大乗仏教)では、苦しみや迷いの世界の此岸(この世)から、迷いの無い悟りの世界の彼岸へ到達する事を「到彼岸」と言って、修行を意味しています。この修行の事を古代インドのサンスクリット語では「パーラミター」と言います。漢字では「波羅蜜多」又は「波羅蜜」と書きます。皆さんが写経の時によくつかわれる「般若心経」は「摩訶般若波羅蜜多心経」の略です。京都には空也上人が開いた「六波羅蜜寺」も有ります。私たちにはあまり馴染みが有りませんが「六波羅蜜」は菩薩が修行する六つの大切な実践徳目です。その内容は、
① 布施=財物・教え・安心を与える事 ② 持戒=戒律を守る事
③ 忍辱=苦難を堪え忍ぶ事 ④ 精進=仏道を実践し、はげむ事
⑤ 禅定=心や精神を統一する事 ⑥ 智恵=真理を見極め悟りを完成させる事
私たちの生活に当てはめると、「人に親切で、人としての生き方を守り、自分のやるべき事を務め、つらさに堪え、しかも感情的にならず、いつも物事の本質を見極める」事でしょう。
- 摩訶般若波羅蜜多心経:
- 空也上人:
- 実践徳目:まかはんにゃはらみったしんぎょう
- 六波羅蜜:くうやしょうにん
- 六波羅蜜寺:じっせんとくもく
- 大乗仏教:ろくはらみつ
- 般若心経:ろくはらみつじ
- 布施:だいじょうぶっきょう
- 智恵:ふせ
- 禅定:ちえ
- 精進:ぜんじょう
- 堪え:しょうじん
- 忍辱:たえ
- 戒律:にんにく
- 持戒:かいりつ
- 波羅蜜:じかい
- 波羅蜜:はらみつ
- 波羅蜜多:はらみった
- 到彼岸:とうひがん
- 此岸:しがん
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