2021年 2月号 第134回「お墓とは何か②」
お墓に対する各々が持つイメージと捉え方
「お墓」という言葉を聞いて、お墓を今まで一度も見たことがない。とか「お墓」という言葉を知らないという人はほとんどいないと思いますが、「お墓がどういうものか説明してください。」というと何をどう言えばいいのか、うまく言えない人が多いのではないかと思います。
ある人は実際に知っている墓地やお墓の話をしてみたり、また「墓地、埋葬等に関する法律」の法律的な話をする人もいらっしゃるでしょうし、最近ですとスマホの検索で意味を調べる方もいらっしゃるでしょう。中には、「お墓は社会を映す鏡である」と言われた方もいます。
これらの説明はすべて間違いではありませんが、お墓のある一面しかとらえていないような気がします。
私のお墓の師匠である、故・小畠宏允先生にお墓とは、どういうものでしょう。と尋ねると、大変難しい言い方ですが、あえて「お墓はシンボルである」と答えられました。
お墓を「シンボル(象徴)」としてとらえると、今までよく見えなかった意味や価値がハッキリと見えてきます。
次回からはなぜ「お墓はシンボル」なのかを書いていきたいと思います。
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