皆さん、こんにちは!! 営業担当の佐藤裕基です。 石政ブログでもちょくちょく話題に上がっている、お墓の「開眼供養」。今回はその開眼供養について詳しくお話させていただきたいと思います。
そもそも開眼供養ってなぁに?
開眼供養とは、「開眼法要」「建碑法要」ともいい、亡くなられた人のために新たに墓碑を設けて、その場に私たちがまごころをこめてお参りをできる場にする法要、つまりただの石を積み上げた石造物という状態から、仏性あるいは神性をおびた「お墓」(仏塔・神塔)、すなわち宗教的な機能を果たす場にするための法要のことをいいます。ちなみにお墓を建てるということはお祝い事にあたり、特に生前に建てるお墓のことを「寿陵(じゅりょう)墓」と呼び、長寿を招く吉事とされていたそうです。
開眼供養ってどんなことをするの?
具体的にどんなことをするのか、またどんなものを用意しなきゃいけないか、実際にお墓を建てられた方も疑問に思われていることです。お寺や神社、宗旨宗派によって異なる場合もありますが、大まかな流れ等をお話したいと思います。
お供物の準備
お墓の前に祭壇を用意し、祭壇の上にお供物台を置き、その上にお供物を並べます。 弊社では祭壇、お供物台、香炉などはすべてご用意をしておりますので、お客様にはお供物の品だけをご用意していただいております。必要なお供物等は以下の通りになります。
お花:一対/五色花など(神道の方は榊) 洗米:小皿一皿(0.5合程度)/前日洗米をし、陰干ししたお米 塩:小皿―皿/大サジ2杯程度 清酒:1本/二合瓶やワンカップでもOK お餅または上用饅頭(白):5個程度 海産物:昆布、寒天などを1品程度/乾燥品でOK 山菜物:椎茸を1品程度/乾燥品でOK 季節の果物:リンゴ、バナナなどを2品程度 季節の野菜:キュウリ、人参などを2品程度 お写経(浄土真宗の方は正信偈):1式/お写経供養をご希望の方のみ
お供物の種類や並べ方については特に決まりがあるわけではないので、気になる場合は、お寺様や神社様に確認してみるのが良いかもしれません。
除幕・ご納骨
法要の初めに、棹石(お墓の一番上にある石)に巻いてあるさらしの布を外していきます。 この除幕はお客様に行っていただく場合や、お手伝いに来ている我々石材店、またはお坊様や神官様が外される場合と、その時その時で変わることが多いです。 また、故人様のご遺骨がある場合は除幕の前に(もしくは除幕の後に)ご納骨をしていただきます。お寺様や神社様によってはご納骨だけは、法要の前に行っておいてくださいというところもあるようです。またお写経供養をされる方は、この時に皆さんが書かれたお写経をご遺骨の上にお布団のように被せて納骨室に一緒に納めます。
読経とお焼香、奏上と玉串奉奠
お坊様による読経または神官様による奏上が始まり、その後参列者の皆さんによるご焼香、玉串の奉奠を行います。タイミングについては、お坊様や神官様より合図やお声がけがありますのでご安心ください。
お供物のお片付け
法要が無事終わりましたら、お供えしていたお供物を片付けます。こちらのお供物はおさがりとして参列者の方に召し上がっていただくのが通例となっています。ですのでお供物をお持ちいただく時は持ち運びのしやすい入れ物(カゴや段ボール等)に入れていただくと便利かもしれません。 また、除幕の時に外したさらしの布は、昔からの慣わしで妊婦さんの腹帯や諸事のお祝い事に用いられたりしますので、こちらもお持ち帰りいただき、ご家庭で使われることをおすすめしております。
最後に
一生にあるかないかの開眼法要は誰しもが初めての経験です。 弊社ではお世話になったお客様の開眼供養には必ずお立会いして、法要のサポートをいたしておりますので、安心してお任せください。また分からないことがあればお寺様や神社様に事前に相談することもおすすめしています。