皆さん、こんにちは!
最近は、先祖代々のお墓を継承することが困難となり、お墓じまいをされ、永代供養墓にお骨を入れられる方が増えており、当社でもお墓じまいの相談を受けることが多くなりました。そこで今回は永代供養墓と終活というテーマで少しお話させていただきたいと思います。
永代供養とはお墓参りをしてくれる人がいない、また管理することが出来ない方に代わって、寺院や霊園が管理や供養をしてくれる埋葬方法を指します。ただ「永代」といっても、「未来永劫」という意味ではなく、遺骨の安置期間が一定の期間設けられ、その期間が過ぎると、多くの場合、合祀墓に他の遺骨と一緒に供養されるようです。(皆様は永代供養といえばこの合祀墓をイメージされる方が多いのではないでしょうか。)また、これも決まりなどはなく、様々な様式があります。
永代供養墓には屋内型と屋外型があり、屋内型はお墓のマンションのような稼働収納型やロッカー型などいわゆる「納骨堂」と呼ばれるタイプのものです。また屋外型は、大きく分けて納骨檀型(個人ごとに施設に遺骨を安置)、納骨塔型(塔の地下に遺骨を納める)、合祀型(遺骨をまとめて埋葬する)の3つがあり、安置の方法は、管理されている寺院等によってまちまちです。
また余談ですが、最近都市部で需要の高い「樹木葬」は、元々は従来の石碑の代わりに樹木を墓標とするものでしたが、最近では、植栽で華やかにした納骨檀型永代供養墓というタイプのものに変化しているようです。
終活関連のポータルサイトを運営している鎌倉新書の2022年の調査では、お墓の購入を希望されている方の約4割が樹木葬、約2割が納骨堂を希望されています。一方合祀は、散骨、手元供養などと合わせて約1割となっています。このデータからお墓を検討している方は、将来のことを考えると従来の一般墓を建てることを躊躇しているが、かと言っていきなり合祀をしてしまうことにも抵抗があるという傾向にあると考えられます。一概にこのデータがすべてというわけではないですが、供養の形が多様化した分、お墓に対する価値観も多様化しているのではないかと思います。
最近は、「終活」という言葉を目にする機会が増え、早い時期から自らの「死」に向き合われている方が多くみえます。お墓に関して特に最近では、「お墓のことで、子供たちに負担をかけたくない」という声を多く聞くようになりました。供養の仕方で後悔しないために必要なことは、ご自身で決断される前に、一度ご家族や親戚の方々と話し合っていただくことだと思います。遺骨を合祀してしまった後に、やはり個別で供養してあげられる形を選べばよかったと思っても、その時に遺骨は戻すことはできません。
また、あくまで永代供養は「お参りができなくなった時」に代わりに供養をしてもらえるものですので、永代供養墓に埋葬したとしても、元気なうちはできる限りご自身の手で供養をしてあげることが大事なことだと思います。
供養のことでお悩みがありましたら、いつでも供養の専門家である、私達石政のスタッフに一度ご相談ください。故人と残された方、皆様が幸せになれるご供養の形を一緒にお探し致します。