皆さん、こんにちは!!
営業担当の佐藤裕基です。
このトピックでは、皆さんも普段感じているであろうお墓や仏事のギモンを一緒に考えたいと思います。今回秋のお彼岸についてお話させていただきます。
お彼岸ってなぁに??
秋のお彼岸は、秋分の日をはさんで前後3日の合計1週間のことを言い、今年は19日から25日でしたね。秋のお彼岸にお墓参りに行かれた方もみえると思いますが、お彼岸にお墓参りをする習慣は、実は日本だけなんだそうです。「彼岸」とは「彼方にある岸」のことで、私達が住む世界は「此岸(しがん)」と呼びます。いわゆる「あの世」と「この世」です。
「国民の祝日に関する法律」によると、秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日」とあります。今の自分があることを、ご先祖様に感謝する日が、日本のお彼岸なんですね。
またお彼岸の初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」、秋分の日を「彼岸の中日」と言います。彼岸という言葉はもともと仏教の言葉で、煩悩を脱した悟りの境地のことを言うそうです。お彼岸とは、ご先祖様に感謝しつつ、煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ到達するために、「六波羅蜜」の修行を行なう期間でもあります。
六波羅密ってなぁに??
六波羅蜜とはこの世にいながら彼岸に至るための6つの修行のことで、それぞれの修行の内容は以下のような内容です。
布施(ふせ)波羅蜜:見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと
持戒(じかい)波羅蜜:戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと
忍辱(にんにく)波羅蜜:身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと
精進(しょうじん)波羅蜜:誠心誠意努力を続けること
禅定(ぜんじょう)波羅蜜:常に静かな心を持ち、動揺しないこと
智慧(ちえ)波羅蜜:怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること
たしかにこれを実践できれば、こころ豊かな日常を過ごすことが出来そうですが、なかなか意識していても難しそうなことが多いですね。実践をする前にまずは、普段の自分はどうなのかを振り返ってみることから始めてみるのがいいかもしれませんね。