皆さん、こんにちは!!
営業担当の佐藤裕基です。
このブログでは色んなトピックで石政の活動内容をご報告しています。このトピックでは他業界から何も分からないまま石屋に入った私が、皆さんも普段感じているであろうお墓のギモンを一緒に考えたいと思います。今回はお墓に行くと彫ってあることが多い「家紋」についてお話したいと思います。
そもそも家紋とは?
そもそも「家紋」とは自分の家の家系、血統、家柄、地位を表すために使われるその一族の象徴となるマークのことで、家紋のルーツは、もともと平安時代に牛車(ぎっしゃ)に家の印をつけたのが始まりだそうです。
その後戦国時代になると、意味合いが少しづつ変化していき、家紋は人から人へと譲られていくものになり、とても名誉なこととして扱われてました。
なぜお墓に家紋が彫られるようになったの?
その家紋を墓石に彫るようになったのは江戸時代で、もとは家紋は墓石には彫らず、合戦の際の旗印や着物、あるいは持ち物に入れることが一般的だったそうです。
しかし江戸時代になって合戦がなくなると、自分の家の血統をなかなか周囲に示すことができないので、そこで人の目に触れる場所ということで墓石にも家紋を彫るようになったそうです。お墓に家紋を彫るのは、自分の家の象徴、一族を示すロゴマークを公の場に示すためだったんですね。
家紋は何種類くらい存在するの?
家紋は一般庶民に普及していく中で、その種類はどんどん増えていき、同系の家は、宗家(本家のこと)と分けるために原型はそのままにして一部のデザインをアレンジするなどしていったそうです。
その結果今では家紋は日本に20,000種類ほどあるそうです。私達もすべては覚えきれないので家紋帳で調べるのですが、珍しい家紋は探し出すにも一苦労です。
ちなみに私の家の家紋は、「丸に下がり藤」(写真の下がり藤に丸がついたもの)なのですが、恥ずかしながら名称は、会社に入ってから知りました・・・笑
お墓に家紋は彫らないとダメなの?
お墓づくりの打合せをさせていただく時に、お客様にこの質問をされることが最近多くあります。先にもお話したとおり、血統を示すためにお墓に家紋を彫るようになったという経緯があり、その必要が無ければ家紋も必ずしも彫る必要はないと思います。
最近では複数世帯の方が入られるお墓もあるため、その時には今後の為にあえて○○家といった名字や家紋は入れられないという方もなかにはみえます。
なんとなく決まりごとが多い気がするお墓ですが、意外と自由に決められるんです。かといってあまり奇抜すぎるのも後の世代の方の反発があったり、周りから浮いてしまうことがあるので、そのお墓全体の雰囲気も考えつつ、自分の想いをお墓のかたちや彫刻のデザインに表現されることを弊社ではおすすめしています。
「ウチの家紋ってそもそもなんだっけ?」という方もなかにはおみえになるか思います。そんな方はこれを機会に一度、ご自身の家の「家紋」を調べてみるのはいかがでしょうか?