2022年8月22日 月曜日
お墓のギモン ~生前のお墓ってなぁに?~
皆さん、こんにちは!
営業担当の佐藤裕基です。
お墓のご相談を受けている中で、やはり初めてで分からないことだらけなので、様々なご質問をいただくのですが、今回は新しくお墓を建てられる方からよく質問をいただく「生前のお墓」についてお話をさせていただきたいと思います。
目次
生前にお墓って建てていいの?
「生きているうちにお墓を建てると、早死にしてしまうんじゃないの?」と生前のお墓について質問をいただくお客様からはよく聞かれます。生前のお墓は専門用語で「寿陵墓(じゅりょうぼ)」と言い、この言葉は中国では、古くから「寿」は「人の命が長らえることはこの上なくめでたい」、「陵」は「皇帝のお墓」を意味しているそうです。
つまり、寿陵墓=長寿を願うおめでたいお墓ということなんですね。ちなみに歴史をたどってみると、この寿陵のお墓は、道教の「不老長寿」を信仰した古代中国の秦の始皇帝が起源と言われています。その後日本に伝わり、聖徳太子や蘇我入鹿が生前にお墓を建てているそうです。昭和天皇も実は生前にお墓を建てられているんだそうです。
寿陵墓と普通のお墓に違いってあるの?
寿陵墓と普通のお墓の大きな違いは、そのお墓の中に故人がみえる(遺骨が納められている)かどうかなので、なかなか外見だけでは分からないですが、お墓に亡くなられた方のご戒名(法名)などが彫られていなかったり、お名前が朱色に塗られているなど、見ただけで分かる場合もあります。
また、「寿陵墓は開眼供養をした方がいいのか?」という質問をいただくことがありますが、開眼供養は新しくお墓ができたことのお祝いごとでもあります。建墓の際には行われることが一般的ですが、必ずやらなければならないというわけではないですので、このあたりはご家族やご住職と相談しておくといいかもしれませんね。