皆さん、こんにちは!!
営業担当の大竹です。春のお彼岸も中日を過ぎ、この週末には多くの方々がお墓参りをされている姿を目にしました。
その中で、少し間違ったお参りの仕方をされている方の姿も見られたので、今日は意外と知らない「間違ったお墓参りの仕方」についてお話したいと思います。
お話をする前に注意事項として、「間違った」という表現は作法だけでなくお墓の「石」にとってよくないというものも含まれています。
皆さんには石の特徴を知っていただき、大切なお墓を長く良い状態で使用していただきたいと思います。
お墓の周りに塩を撒いている
皆さんが見ているお墓の石、雨上がりの日などに色が変わっていることにお気づきでしたでしょうか。実はあれは石が水を吸っているからなんです。
ですので例えばお墓に塩を撒いた後に雨が降ったら、水を吸う時に塩分まで一緒に吸ってしまうんですね。そしてその塩分が実は石にはあまりよろしくなく、それによって石がボロボロになってしまう可能性があるのです。
同じように除草剤の成分も実は石にはあまりよくないとされています。
下の写真は塩の影響を受けた墓石の写真です。下の石の角の部分が白っぽくなっているのが、お分かりでしょうか。
実際にこの部分を触ってみると、ザラザラしており、これがもっと進行が進むとボロボロと削れてきてしまいますので、注意してください。
お墓にお酒をかけている
お酒をかけてしまうと石が変色してしまうおそれがあります。お酒の他にもジュース類や油、サビの出る金属類、ローソクの蝋なども変色の原因となる場合があります。
かけることはしなくても缶ビールや缶ジュース、お供物などをお供えとしておいていかれる方もたまに見えますが、カラスやタヌキなどの動物がお供物を物色しに来て、お墓に悪さをしたせいで石に傷がついたという事例も聞いたことがあるので、お供え物もお参りが終わったら持ち帰って皆さんで召し上がられることをお勧めします。
線香の火を息を吹いて消している
こちらは皆さんもよくご存じのことだと思いますが、理由を知っている方は少ないのではないでしょうか。
その理由は、仏教では人間の口というのは、悪口や煩悩を言葉にして出したり、生き物を殺生して食したりするためけがれたものとされており、その不浄な口から出た息はけがれていると考えられているからなのだそうです。
ですので、仏様に捧げる神聖な線香の火をけがれた口から出た息で消すのは無作法ということになるのですね。
今回事例として挙げた内容以外にも、あまり知られていないお墓参りの注意事項もございますので、お墓のことで、「これってどうなんだろう?」と気になることがございましたらお気軽にお問合せください。